来るべきモノが・・・

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111027-00000044-mai-soci

「とうとう来るべきモノが来たか!」と思いました。
今の日本における親権や面会交流の問題点が一気に噴出したのだと思います。


「自分の子どもを自分の国に連れて行って何が悪い!」と言う人もいるでしょう。
しかしアメリカ人(その他の欧米人)にとって、子どもは親の所有物ではありません。
子どもは一人の独立した人格を持つ人間であり、親が自分の自由にして良い物ではないのです。


そしてこの事件にはいくつかの問題点があります。
まずこの女性は、アメリカでの裁判が始まっているにも係わらず無理矢理子どもを日本に連れてきてしまいました。
そもそも夫は共同親権を要求していたにも係わらず、この行動が原因となりアメリカでは夫の単独親権の判決が下されました。


次に日本の裁判所は、夫の人身保護請求を棄却してしまいました。
更に日本で裁判を行い、親権者を母親としてしまいました。
ハッキリと書けば、”連れ去りという虐待・犯罪を容認したのみならず、そのままそのような虐待を行った者を親権者とした”のです。
言い換えれば、強盗犯に対し「取っちゃった者は仕方ないよ。お金はそのまま持ってなさい。やっちゃったもんは仕方ないよ。君無罪。」と宣言したのです。


このようなことを日本の裁判所は平然と行ったのです。
挙げ句の果てに、犯罪を犯して有罪判決の出た当地にノコノコと現れ、逮捕された挙げ句「私は無罪だ!」と居直る。
あきれかえって物も言えません。


この事件ではとうとう日本人の「子どもの権利に対する意識」・日本の裁判所における「子どもの権利に対する意識」の低さが、国際的に「No」を突きつけられたのです。
母性優先思想は10年も前の厚生白書で否定されていますが、裁判所はこの時代遅れの非科学的思想を改めようとはしていません。
「子どもの引き離し」を容認どころか積極的に進めてきた日本の弁護士・裁判官に対して、自浄作用が期待できないと判断した諸外国の圧力は、今後ますます強まるのではないでしょうか?


以前から言われていたことではありますが、このような自国民による拉致事件を放置・容認している限り、我々の抱える北朝鮮拉致問題に対し諸外国の協力が得られないのも致し方ないのかもしれません。