国連子どもの権利委員会・講演会の報告

FMAです。国連「子どもの権利委員会」の委員の方の講演会に行ってきました。


この委員会は、加盟国政府に5年に1度報告書を提出させ、NGOなどから送られてくる報告書をつきあわせて、各国に勧告を行っているそうです。勧告内容については、子どもの教育に関する専門家の研究成果を活かした信頼できるものである、と、言っていました。


日本政府は来年が提出の年なのだそうです。各国政府から送られてくる報告書は、きれいごとが並べられていて、信頼性が薄いので、NGOの報告書、特に、子どもの生の声を詳細に検討するのだそうです。今回の来日でも、訴えが出ていたので、大阪府の高校閉鎖(夜間部らしい)を調査し、子どもの訴えを直接聞いたと言っていました。dropoutした子どものsecondary chanceを奪うのは問題である、と言っていました。


かなり学術的な話で、ちょっと実例を出しにくかったので、NGOとして報告書を送るのはどうすればよいか、と、聞いてみました。日本では、「DCI日本支部」という団体が窓口となり、さまざまな訴えを集めて、英訳し、報告書にまとめて、国連に送っているそうです。クラップマンさんという子どもの権利条約委員会の委員の方のお話では、団体からの報告書でなくても、個人からの訴えの手紙でも、全て目を通している、とのことです。


日本国内の状況は、とても法改正が望める状況ではなくなってしまったので、もちろん、請願活動もしっかりやりたいと思いますが、私は国連の「子どもの権利条約委員会」に報告書を送る方向で考えたくなりました。私は、英語が苦手なので、英語の得意な人を探さないといけないのですが、とりあえず、弁護士による実娘拉致事件について、送ってみたいと思います。


なお、DCI日本支部の連絡先は〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-11になります。(文責・FMA)