福島みずほ議員事務所と坂口力議員事務所訪問(05年12月5日)報告

12月5日(月)午後2時からはFMAさんとともに、参議院議員会館(東京都千代田区永田町2−1)にある社民党福島みずほ参議院議員事務所を訪ねました。福島議員が神奈川に出かけていたので、秘書の上田恵子さんに請願署名をお渡ししました。上田さんから社民党民法改正に関する考えを聞きました。また、福島みずほ議員に今回の請願署名の紹介議員になっていただき、来年(2006年)1月末までに、(扇千景参議院議長に請願を提出していただくことも、受けていただきました。
――共同親権について、どうお考えでしょうか。
「父親(非養育親)が会わせてもらえない、というのは米国でも問題になっています。福島みずほ事務所としては、共同親権を(もっと)考えてもいいのではないか、と思っています」
――社民党としてはどうなのでしょう。
共同親権に限らず、親権問題については今まで(社民党への)相談があまりありませんでした。党の中で議論が少なかった面は否めません」
――福島さんの場合、DV法制定などで女性団体からの支持もあり、『(非養育親を子どもに)会わせたくない』と言っている人たちが支持基盤の一つなのではありませんか。動きにくくはないですか。
「DVの問題とこの問題では話が別です。親に問題があったとしても、子どもにとっては『大切な親』です。子どもたちにとっても、気持ちよく暮らせていける法律に民法を変えていく必要があります」
――なるほど。FPIC(元家裁調査官らが作る社団法人)から聞いた話ですが、DVなどの場合、DVの程度にもよりますけど親教育を行ってから、なるべく会わせる方向で解決を図るべきだという考えもあるようです。
「面白い取り組みですね。……民法が古くなっています。福島(議員)は選択的夫婦別姓の問題なども含めて、民法改正に取り組んできました。古い男女の役割分担や、『古い家族(観)』の押し付けなど、民法が暮らしやすい法律になっているのか、とても懐疑的に感じます」
――そうですね。他の議員秘書さんから、民法改正には自民党の協力も欠かせないと聞きましたが、自民党はあまり関心がありません。自民党の体質とはどういうものなのでしょうか。
「一色ではくくれない特徴があります。選択的夫婦別姓の場合で言うと、遺族会系の議員さんだと利害が絡んでいるので、改正には反対派の人が多いようです。でも野田聖子さん(当時。現在無所属)のように賛成派の人もいました。総じて『民法だから触らせない』みたいな雰囲気はあります。憲法が古臭いと言うのに、民法が古臭いとは言わないのは変ですね」
――今まで民法の改正がなし得なかった原因は何でしょう。
「(選択的夫婦別姓も含めた)民法改正の運動は、これまで女性が中心でした。女性が中心なだけに反発を受けた側面もあります。男性がものを言わないと駄目です。男性も民法改正にもっと興味を持ってほしいと思います
――なるほど。
「これは私(上田さん)の私見ですが、女性(養育親)がふつふつと(元夫に)怒りの炎を燃やしていることは不健全だと思います。子どもが養育費のための『人質』になっちゃうことは良くないことですし、(その不健全さは)子ども自身が分かっていますよ」
――署名をお持ちしました。ですが、書式にミスがあるようで、請願署名として使えるかどうか。
「えぇっと、ここのところをコピーに取って代表人をこの人にすれば問題ないでしょう。(2006年)1月25日を目途に、付託ができるよう手続きを取ってみます
――ありがとうございます。よろしくお願いします。


続いて同日午後3時からは、衆議院第一議員会館(東京都千代田区永田町2−1)にある公明党坂口力衆議院議員事務所を訪ねました。坂口議員と中島勉秘書は大阪に出張中のため、同事務所の女性職員に請願署名をお渡ししてきました。