日弁連シンポジウムへ行ってきました。

FMAです。日弁連の「離婚と子ども−−子の親権・監護法制の現状と展望」というシンポジウムに、私も行ってきました。


先月末にも、大阪府能勢町で中学2年生が家庭内で首輪をはめられ鎖で柱につながれたり脚立に正座させられていたという、継父による児童虐待のニュース。また、兵庫県姫路市でも、5歳女児が、しつけだと言い張る継父に殴られて硬膜下血腫で一時意識不明の重体になる、などのニュースが出ていました。


私のブログでは、10月18日の日記(URL参考)にも書いたとおり、継父による児童虐待の問題を何度も何度も繰り返し書いてきました。


しつこく何度も何度も書くのは、何度書いても、日本人の皆さんにこの問題の本質をご理解頂けないからです。


現行民法766条にあるように、離婚後に実親が我が子の養育に介入することを事実上不可能にしている状況では、こうした児童虐待事件は絶対に防げません。


ですが、日弁連のシンポジウムに参加して、少なくともこの問題に深く関わっている方々の中では、少子化児童虐待に苦しむ日本がどうすべきか、しっかり結論が出ている、ということがわかりました。


日弁連より各政党にも、民法改正についての提案が行くと思います。国会議員の皆さまのご賛同が頂ければ、子どもが何人虐待されて命が奪われようと構わないという日本人世論、とは無関係に、子どもを大切にし、少子化を克服する方向に舵を切ることが出来ます。


子どもの権利条約の趣旨に則して、民法819条の離婚後の単独親権規定、民法766条の離婚後の子どもの監護規定を改正する以外に、日本が少子化を克服する道はないのです。


英国も離婚後の共同親権を実現していませんが、離婚後に非養育親が我が子との交流を続けるための諸制度が完備していることがわかりました。


我が子を想い続けながらも我が子に会う手段が全く絶たれている野蛮国は、もはや先進国では日本だけだ、ということもわかりました。


私たち「面接交流ネット」では、1月20日(土)に、横浜駅西口の神奈川県民サポートセンターでささやかな講演会を企画しています。


講師には、日弁連のシンポジウムでパネラーとして、「法改正が必要だ」と強調していらっしゃった山口恵美子さん(FPIC面接交流部部長)をお招きしています。離婚後に我が子との交流を絶たれて苦しんでいらっしゃるお父さん、お母さんの積極的な参加をお待ちしています。詳細は、PDFファイルをご覧ください。

http://www.fp-kashiwa.com/mensetu/image/pdf/j14_performance.pdf

我が子をいとおしく想われるのであれば、どうか、私たちとともに、声を上げてください。お願いします。